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★福岡ソフトバンクホークス 周東佑京選手からのメッセージ

2021.03.04

ボーイズ時代を振り返って真っ先に思い出すのは、練習がきつかったということ。
「全力の声、全力疾走、全力のカバーリング」という合言葉からもわかるように、
何をやるにも全力ですから気が抜けない。
当時の私は体が小さく、目立った選手ではありませんでした。
その中で自分にできることをやろうと、とにかく動くことを心がけていました。
そうしているうちに監督やコーチから再三言われた
「全力の声、全力疾走、全力のカバーリング」が
自然にできるようになり、それが自分のプレースタイルになりました。
 
正直言って逃げ出したくなったときもありました。
ケガをしてグランドに立てなくて悔しい思いをしたこともあります。
そんなとき監督から「グランドをよく見ておけ」と言われました。
すると、プレー中は気づかなかった他の選手の動きや役割が見えてきた。
どんな状況でも学べることに気づきました。
「今がピークではない。高校で通用する力を養う時期」と言われたのも大きかった。
この言葉があったから「先」を見て、希望を持って次のステージにチャレンジすることができました。
 
太田ボーイズは、選手みんなに光を当ててくれるチーム。
特定の選手だけにスポットライトを当てるのではなく、それぞれのよいところを
引き出してくれたので、仲間同士が認め合い、プレーを通じて心の絆が強まりました。
そういう仲間と会える週末は楽しみでした。
 
大人になって改めて、監督、コーチ、OB、保護者のサポートの有難さを実感します。
思春期にさしかかる時期、太田ボーイズに所属していたから野球を真ん中に、
周りの大人や家族との共通の話題ができたし、同じ時間を過ごすことができました。
時間、経験、仲間とのたくさんの宝物ができました。
ボーイズで学んだことが、プレーヤーとしても人間としても礎となっています。
 
後輩に伝えたいのはチームの合言葉を忘れずに、何事も積極的に臨んでほしいということ。
積極性は、うまくなるための絶対条件です。
積極性があれば前向きにチャレンジできる。
その分、失敗も多いですが、失敗を恐れず挑む積極性は、自分の力を何倍にも引き上げてくれます。
 
これからも太田ボーイズならではの素晴らしい伝統が、いつまでも続くことを祈っています。

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