日本選手権に向け、最後の背番号が監督から手渡された。
宝塚シニアでは、一年間で3度の背番号配布があるのだが、この最終の背番号で日本選手権へ挑む為、一年間努力した集大成となると誰もが思っており、一番注目されている。
もちろん3度とも意味があってそれぞれ大切なのだが、終わり良ければ全て良しって感じなのだろう。
各選手に監督から手渡され、喜ぶ者、安堵する者、悔しがる者が毎回見られ、指導者としても心中が穏やかにならない。
しかし、この一人一人の気持ちこそが大切で、悔しい者は今からでも試合には出られるようアピールし、喜んだり安堵した者は悔しい者に奪われないように気を引き締めなければならない。
野球は背番号でやるものではない。
その日その時に活躍できそうな者が試合に出られるのだから。
とは言っても、余程の事が無い限り、初戦は背番号通りにオーダーが組まれるだろう。
各選手まだまだ切磋琢磨を怠らないで、ワンチームで一試合ずつ挑み、3年ぶりの日本選手権出場を果たしてほしい。