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イナスポ第七号:紅白戦

2024.09.23

稲城TFEでは、今年度になり、たくさんの楽しみな選手が入団してくれているものの、まだ育成段階で、対外試合には出場できていない。そこで今回、試合経験を積んでもらうために、チーム内での紅白戦が企画された。
 
Aチームは、来年の5&6年生チーム編成を見据えて、上級生中心。Bチームは1-4年生中心のチーム。本来なら、Aチームが圧倒的に有利な状況だが、下級生にプロスペクトが多い稲城TFEでは、どちらに転ぶかわからない白熱した展開が予想される。スタメンは以下の通り。
 
Aチーム
1 ピッチャー ひさと
2 ライト きょうすけ
3 サード たいせい
4 キャッチャー そうし
5 レフト まつゆう
6 セカンド こうせい
7 ショート はやと
8 ファースト りょう
9 センター かずまさ
 
Bチーム
1 センター そうた
2 キャッチャー けんと
3 ショート ひろと
4 ピッチャー しんげん
5 セカンド ごう
6 ファースト たいらんぼ
7 レフト くり
8 サード かず
9 ライト りく
 
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【一回表】
先発のしんげんは、一番ひさとを三振、二番きょうすけをセカンドゴロに打ち取り、上々の立ち上がり。三番たいせいもサードゴロに打ち取ったもののエラーで塁に出してしまう。この後そうしにレフト前ヒットを浴び、続くまつゆうをショートゴロに抑えたものの、ここもエラーで出塁を許し、満塁というピンチに。ここでこうせいの当たりは、ふらふらっとレフト前に落ちる当たりとなり、Aチームが先制。その後ピッチャーゴロエラーでさらに一点を取られたが、最後はりょうを三振に取って、この回を2点で切り抜けた。
 
【一回裏】
Aチームの先発はひさと。先頭のそうたを三振に切ってとったが、立ち上がりコントロールが定まらず、連続四球を与えてしまう。その後、四番しんげんの内野安打で一点を失ったものの、ごうを三振に打ち取り、たいらんぼへの四球を挟んで最後はくりを三振に。スリーアウトをすべて三振で奪い、圧巻の内容
 
【二回表】
先頭のかずまさは、ライトへ痛烈な当たり、ただこれをライトのりくが見事にさばいて、ファーストへどんぴしゃの送球。ライトゴロ成立かと思われたが、ファーストのたいらんぼが惜しくもエラー。まだファーストの経験が少ないため、これは仕方のないことだろう。それよりもライトりくのプレーには拍手を送りたい。元々フライへの対応力に定評のある選手だが、カバーも含めてライトとしての守備は素晴らしいものがある。この後、ひさとの四球で一、二塁のチャンスを作り、バッテリーエラーで二、三塁にランナーが進塁。次のパスボールでかずまさがホームへ突っ込むもタッチアウト。その後きょうすけが四球で出て、チャンスを広げたが、たいせいは三振。続くそうしのショートゴロエラーで一点を失ったものの、次のまつゆうを三振に打ち取り、しんげんはこの回も堂々のピッチング
 
【二回裏】
先頭のかずは三振に倒れたが、続くりくが四球、そうたがピッチャーゴロエラー、けんとが四球で連続出塁。続くひろとは見逃し三振に倒れたものの、しんげんは押し出し四球で、3-2と一点差に。続くツーアウト満塁のチャンスで、5番ごうのあたりは、右中間を破る走者一掃の逆転二塁打。四球でランナーをためて、ヒットで返すという理想的な攻撃を見せた。
 
【三回表】
二点を追う展開となったAチームの攻撃は6番こうせいから。一方、Bチームはピッチャーをひろとにスイッチ。二年生とは思えないスピードボールで、上級生相手に強気のピッチングを見せてほしいところ。Aチームは、四球2つでワンアウト1塁、3塁のチャンスを作り、かずまさのセカンドゴロの間に3塁ランナーが生還し、1点差に追い上げる。その後四球2つで再び満塁のチャンスを作ると、たいせいの内野安打で同点に。ただ、そのたいせいが四番そうしの打席の時、走塁で飛び出してしまい、あえなくタッチアウト。これは反省材料としてもらいたいところ。逆にひろとは、逆転は許さずに踏ん張った形。
 
【三回裏】
三回のBチームはくりからの攻撃。2つの四球と盗塁で一、三塁のチャンスを作ると、続くそうたのライト前ヒット勝ち越しに成功。ただ、続くチャンスは活かせず、ひさとが抑えた。
 
【四回表】
先頭のそうしが四球で塁に出ると次のまつゆうの左中間へのツーベースで同点に。その後バッテリーエラーで1点を勝ち越されたものの、はやと、りょうを連続三振に打ち取り、ツーアウトにこぎつけたピッチャーのひろと。次のショートゴロでスリーアウトかと思われたが、ここで痛恨のミスが出てしまう。動揺があったのか、ひろとは次のピッチャーゴロをエラーしてしまい、きょうすけにも四球。ここで、たいせい、そうし、まつゆうと連続タイムリーヒットでAチームは一気に12-6とリードを広げる。その後バッテリーエラー2つで、この回合計で9点が入り、14-6に。
 
【四回裏】
ここで70球近くの熱投を見せたひさとから、継投策に入るAチーム。二番手は、安定したコントロールを誇るそうし。いきなり、しんげんに内野安打を許したものの、ごうを三振に打ち取る。その後バッテリーエラーもあり、2点を失ったものの、最後は二者連続三振で、見事に切り抜けた。
 
【五回表】
ピッチャーはけんとにスイッチ。ここで踏ん張って最後の攻撃につなげたいところ。三振でワンアウトを取ったものの、かずまさ、ひろと、がくの三連続四球からたいせいにセンター前ヒットを浴び、一点を失う。なおもピンチが続き、そうしの当たりは打ち取ったサードへの当たりだったが、エラーでさらに一点。それでも、最後はまつゆうを三振に取り、最後の攻撃に望みを託す。
 
【五回裏】
先頭は途中から入った一年生のなおと。一年生でも気後れせずに堂々としたスイングを見せてくれたが、最後は空振りの三振。試合での初打席ということでこれからの糧にしてほしいところ。続くそうたとけんとはとらえた当たりだったものの、どちらもセカンドゴロとなり、16-8でゲームセット。
 
【総評】
結果的には差がついた試合となったものの、四回表ツーアウトまでこぎつけながらも、エラーでリズムを崩してしまったBチームは惜しい試合だった。あの回に踏ん張り切れれば、また違った試合展開になっただろう。ただ、両チームともにクリーンアップが機能し、見ごたえのある試合になったのも確か。特に四球で出た満塁のチャンスをごうの二塁打で一気に逆転したBチームの攻撃は見事だった。
 
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記者による選手短評
 
■ひさと
試合で初めて投げたが、堂々のピッチング。キャッチャーでも奮闘してくれて、チームへの貢献大。
 
■きょうすけ
体調が100%でない中でも持ち前の俊足を見せてくれた。四球で三度出塁し、二番打者として十分な働き。
 
■がく
途中からライトで出場。四球で塁に出るとすぐさま盗塁し、本塁まで帰ってくる積極的な走塁を見せてくれた。この走塁への意識は、上級生のみんなにも見習ってほしいところ。
 
■そうし
捕手・投手・四番と大車輪の活躍。そのセンスを十二分に見せてくれ、最後はBチームの反撃を完璧に封じた。
 
■まつゆう
未完の大器といわれて久しいが、最近になって打撃が開花。今一番、長打が期待できる選手と言ってもいいだろう。練習で出ていた外野への鋭い当たりを今日もかっ飛ばして、3打点の大活躍。
 
■たいせい
打撃には元々非凡なセンスを持っているが、この試合ではそれが爆発。見事なヒットを連発し、4打点をたたき出した。
 
■こうせい
先制タイムリーもさることながら、最終回のセカンドゴロ2つをしっかりとさばき、守備でも貢献。
 
■はやと
初めての試合で、緊張はあったと思うが、積極的に振りにいき、もう少しでヒットを打てそうな感じがあった。次回に期待大。
 
■りょう
バッティングでは快音は聞かれなかったが、守備では一塁と三塁を守って健闘を見せてくれた。次の試合では、華麗なヒットを期待したい。
 
■かずまさ
ランナー三塁から、きっちりとセカンドゴロでランナーを返して打点1。ライトへ抜ける当たりもあり、下位打線ながら、目立つ活躍を見せた。
 
■そうた
最近は、無駄のないスイングから、ミート力の向上が見られる選手。今日の試合でもヒットを打ち、一番打者として、素晴らしい働き。
 
■けんと
今日もヒットと四球でさすがの高い出塁率。キャッチャーでも随所にうまいキャッチングを見せた。
 
■ひろと
抜群の速球が武器の本格派右腕だが、課題のコントロールに向上の兆しがあり、今日もうまく試合を作った。この経験を糧に投手としての階段をまた一番登ってほしいもの。
 
■しんげん
前半の拮抗した展開の立役者。ピンチを招きながらもうまく切り抜けた。バッティングでも2打点の活躍で、チームを引っ張った。
 
■ごう
ツーアウト満塁からの走者一掃逆転二塁打。打撃ではMVP級の活躍を見せたが、セカンドの守備もしっかりとこなし、攻守でチームに貢献。
 
■たいらんぼ
打撃では、四球で出塁し、初盗塁。初得点も記録し、上々のデビュー。初試合でも思い切りのいいプレーが印象的。
 
■くり
盗塁を3回決め、抜群の走塁センスを見せた。左打者でもあり、将来は一番タイプの選手への成長が期待される。
 
■かず
加入間もないが、随所に身体能力の高さを見せる大砲候補。今日はファールボールで粘る打席も見られ、徐々にバッティングにも慣れてきている印象。
 
■りく
ライトの守備では完璧なライトゴロのプレーを見せ、観衆の度肝を抜いた。バッティングでも、2回出塁し、1番バッターに回すいい働きを見せた。
 
■はやた
守備はまだ慣れない様子だが、打撃では思い切りのいいスイングを見せてくれた。声もよく出ていて、チームに元気を与えてくれる選手。
 
■なおと
打つ、投げる、共にセンスのいいフォームをしており、走塁への積極性も素晴らしい。チーム唯一の一年生だが、来年には下級生チームで頭角を現してきそうな選手。

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