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本当の悔しさから学ぶ

2020.08.15

負け試合あるある。
試合後のミーティングにて。

指導者「また負けちゃったなあ。今日の試合どうだった?」
選手「・・・・」
指導者「打てなかったし、エラーもたくさんしたね。みんなどう思った?」
悔しかった、と何人かがポツポツとつぶやく
指導者「だよな?みんなそう思うだろ? 悔しかった人!(手を挙げる)」
おずおずと全員挙手
指導者「そうだよな? じゃあみんなもっとしっかり練習しよう!」

意外とみられるこのパターン。
実は悔しかったのは指導者の側で、それを子供たちに強要というか、押しつけているんですよね。
 
もちろん「この悔しさから何かを学んでほしい!向上してほしい!」という思いから出る言葉なのでしょう。
でも、子どもたちだって、試合に負けといて「悔しくないです」と言いにくいのはわかっています。
なのでとりあえず手は挙げますが、コーチの思いがどこまで正しく伝わったか…?というと、やはり少々疑問に思います。
 
先日、とても悔しい試合がありました。
強いチーム相手に二転三転の好勝負を展開し、「最終回に逆転して1点リード」するも、裏にひっくり返されてサヨナラ負け。
 
この試合の後のこと。
集合場所に遅れて行ってみると、何人もの選手が悔しさに涙していました。
言葉もなく帽子に顔を埋めている選手、真っ赤な顔をしかめて泣いている選手、呆然と座り込んでいる選手…。
 
調子には波があります。
どんな上手な選手でも、大事なところで打てなかったりエラーしたりはよくあること。
それをカバーし合い勝利を目指すのがチームスポーツの醍醐味なのですが、当事者してみれば、悔しい敗戦のあとに「あの時打てていれば…」「自分がエラーさえしなければ…」という思いが、それぞれ胸に去来していたのでしょうね。
 
人から言われたわけでも、押しつけられたわけでもない、本当の悔しさ。
この光景を見たとき、「ああ、みんな良い選手になってきたな。これでまた一段強くなるな。」と確信したのでした。
 
その確信通り、後日行われた同じチームとの対戦では見事逆転勝利!
それも、「最終回に逆転した虎の子の1点」を今度は守り切るという、これ以上ない形のリベンジを果たしました。
 
これでチーム力もきっと一段ステップアップ!
本当に良いチームになってきたなあと感じます。
頑張れた選手は大いに自信をつけて、悔しかった選手はその気持ちをバネに、これからも伸びていってほしいですね!

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