1.スポーツを愛し、楽しむために、自発的に行なう。
2.ルールに従い、フェアプレーに終始する。
3.常に相手を尊重しつつ、自己の善を尽くす。
野球は個人スポーツではなく、団体スポーツです。それゆえに、いつも仲間や相手のいることを忘れてはなりません。したがって、他人の迷惑のかからないように気を配りチーム内での規則は必ず守るように努力することです。
練習や試合、それに会合などに遅れて平気な人がいます。これは、チームワークが乱れる大きな原因の一つになります。チームで決めた約束時間は、必ず守らなければなりません。
監督や指導者(コーチ)が選手のためと思って定めた規則、あるいは、選手同士で相談し合って決めた規則など、その規則に疑問な点があるときは、選手が集まって、チームに合った規則に変更するのも大切です。チームの規則は、選手をしばるのではなく、選手がより効率よく働けるためのものでなければなりません。
チームは、監督・コーチ・上級生・下級生と年齢のさまざまな人達が集まって構成されています。監督・コーチなどの指導者に対しては、選手諸君は、常に礼儀正しくふるまわなければなりません。選手間でも上級生と下級生の間には、そのチームの属している期間に差がある以上、何らかの違いがあっても、しかたがありません。下級生は上級生に対して礼儀を正しくすると、まとまりのある良いチームになるといえます。日本の伝統ある武道では、「礼に始まり、礼に終わると言います。野球も日本では、その伝統を受け継いでいます。すなわち、試合開始前は本塁をはさんで、両チームが必ず挨拶します。そして、試合が終了すれば、再び同じ場所で頭を下げます。この精神は試合にのみ用いられるのではなく、練習や日常生活でも、実行されなければなりません。
練習や試合にグランドにグローブ・ミット・ヘルメット・ボールが散らかっていたり、バットが乱雑に並べてあったりするのは、選手がボールやバット等に足をとられて、ケガをしやすいだけでなく、見た感じもいやなものです。ボールは必ずボール袋へ、バットはグリップ エンドを同じ方向に並べて整頓しておきます。
①野球は心身の鍛練が第一だ。ゴロをエラーしても突進する気持ちが大切である。野球が人間形成の一環といわれるのも、要は負けじ魂をつくることにある。
②どの指導者でも、誠意をもって選手を指導している。選手も誠意をもって答えることが、進歩への道である。
③いくら良い事を教わっても、それは選手自身が実現するか、しないかによって、その選手の技術は決まる。
④真の力を発揮するには、やる気になって自分が練習に苦しむほどわからないことでも、いつかは 理解できる。それが大成の短距離である。
⑤人に教わるというよりも、自分で苦しさを求めなくては、人より秀でたものにはならない。
⑥理屈では勝てない。ただ努力すること。練習は不可能を可能にする。練習は完全をつくる。
⑦下手でもよい、どこまでも耐える体力と、なにくそという気持ちを持つことによってやがて道が開ける。
⑧いつも新人のつもりで初心を忘れず、心を打ち込むことだ。これは野球にも通じる。
⑨何事でも、上達するには、執念を持つことだ。打ち込む以外何もない。
⑩実のある練習をするためには、規律のある私生活が大切である。技術が向上すれば、個人プレーに走り勝ちとなる。チーム・プレーに生きることだ。
⑪基本を身につけるということが、基本だ。若いときから正しいことを教われば、あとはそのまま行く。ただ力だけが野球ではない。
⑫普段の練習を一生懸命することだ。1日1日をムダにしてはならない。なんでも基本の積み重ねが大切である。
⑬平凡なキャッチボールやトスを真面目にやることは、やがてそれが真の土台となって実を結ぶ。
⑭内外野の送球は、常にストライクを投げる気持ちが大切。バッティングも心眼を開いて、バットとボールの真ん中にぶっつける練習を人一倍努力することだ。
⑮技術の進歩如何は、地味な反復練習を真剣にやる気持ちがあるか、どうかで決まる。
⑯一に練習、二に練習、三、四がなくて、五に練習、練習以外に何物もない
最後に、「目指すはプロ野球選手」しかし、
野球の目的は、学問とスポーツの両立で体位の向上と精神の鍛錬をチーム・ワークを通じて立派な個人(人間)をつくり上げる
ことです。